自動処理オプション

マスコット

ExFact VRの動作を自動制御することができます。

本製品は、ExFact VRを用いた定型の業務をPythonスクリプトを記述することで自動化することができるRPAパッケージです。

RPA(Robotic Process Automation)とは?

人間がコンピュータ上で行っている定型作業を、ロボット=業務プログラムで自動化することを言います。

本製品では、PythonのサードパーティモジュールであるPyAutoGUIを主軸に、画面上の特定要素のクリック、テキストボックスへの⼊力、更には画面上の変化を検知して処理の完了待ちを⾏うなどの機能を実現しています。


◎ 目的の業務 を柔軟に 自動化 


  • 「フォルダに溜まった大量のデータを一括処理」
  • 「メニューを選ぶ、決まったコマンドを順に実行」
  • 「待ち時間の間も処理が済んでから、次の処理を連続的に実行」
    … など

▶ ソフトウエアに実装されていない便利機能を⼿軽に作成可能

コンセプト

RPAのメリット 5+7

  1. 省力化、時間や人件費等の コストを削減
  2. 自動化により ヒューマンエラーを防止
  3. 休むことなく業務を稼働
  4. 現在、人が行っている 現場業務 に適用
  5. 人員を単純作業から 付加価値の高い労働 にシフト

画像解析でさらに……

  1. 沢山のデータを評価して ▶ 比較によって初めて見える 傾向を分析
  2. 条件を変えて画像解析してみることで ▶ データを多面的に比較
  3. 手間を理由に避けていた処理を業務に組込み ▶ 新しい分析手法を確立
  4. 業務内容や要件の変化に応じ、スクリプトを修正することで ▶ 実務のニーズに柔軟に対応
  5. 高性能なPCを遠隔操作し ▶ テレワークでの処理にも最適
  6. 人が手動で処理する場合と比べ ▶ 数倍~数十倍にスループットを向上
  7. 画像解析のノウハウを手順化・標準化・共有でき ▶ 高度な画像解析が誰にでも可能に

お客様の声

お客様の写真
画像解析も手掛ける都内のソフトウエア企業
代表 K.T 様

弊社では、これまで沢山のデータの画像解析を行う際、単純作業の繰り返しになる、残業しないと、こなせないなど、社員の不平不満が蓄積していました。このソフトウエアを使うことで、クリエイティブな仕事や余暇に時間を割けるようになり、社員のみんなもニコニコです。

他オプション製品との連携

おなじくExFact VR のオプション製品である、「ボイド解析オプション」「画像計測オプション」等と連携して動作します。

動作イメージ

自動処理スクリプトを実行すると、ExFact VR 2.2が起動し、図の例のように動作します

実現可能な自動処理の例 1

要件と仕様:〈auto clipping画像のビューア化〉
要件:複数の撮像データから auto clipping の出力をまとめて得る
指定のフォルダ内の すべての vra ファイルについて:
  1. ファイルを開く
  2. auto clipping 機能を実行する
    # 連番の clipping 画像ファイルが書き出される
  3. AddViewer.bat を走らせて連番画像をビューア形式に変換する

実現可能な自動処理の例 2

要件と仕様:〈背景とボイドの識別用の可視化〉
要件:ボイドを持つ、背景込みの撮像データについて、サンプル中に含まれるボイドの分布を詳細に観察できる可視化データを得る
今開いている vra ファイルについて:
  1. <ボイド解析>オプションから背景検出を⾏う
  2. vrdファイルを書き出す
  3. 書き出したvrdファイルを読み込む
    【追加設定】 「16bit->8bitに変換」
  4. グレー値反転を⾏う
  5. LUT(vrtファイル)を⾃動生成
  6. 生成したvrtファイルを読み込む
  7. VRビューの描画設定を「MIP」に変更
  8. VRビューの背景⾊を「黒」に変更
  9. キャプチャ画像を書き出す

こうした処理を、ExFact VRのメニューに登録することができます。

▲このように可視化を行うことで、ボイド解析機能でも検出しきれない微細・曖昧なボイドを目視で観察できます。

vra_paths = glob.glob(os.path.join(MY_DIR,''sample*.vra'))
# ↑対象ファイルをリストアップ
for vra_path in vra_paths:
	VRControl.launch_app() # VRを起動
	VRControl.open_vr_file(file_path) # ファイルを開く
	VRControl.detect_voids(config='0')
	# ↑0番のプリセットでボイド解析
	FileControl.move_png_image(vra_file_dir) # 画像書き出し準備
	VRControl.capture_all() # キャプチャ画像を書き出し

▲上は、業務スクリプトの実際の例です。Pythonの標準機能で対象ファイルのリストを作成し、リスト内の各ファイルについて、 VRControl から始まる⾏の命令(関数)によって、VRの制御を伴う各種処理を⾏っています。

開発受託とコンサルティング・ユーザーサポート

スクリプティングに不慣れな場合、弊社にてご要望に合わせた業務スクリプトの構築、メンテナンスをお引き受けします。RPAにつきものの、環境依存トラブルへの対処もお任せ下さい。

動作環境と条件

  • 本製品は、ExFact VR 2.2のオプション製品です。(2.1には非対応)
  • 対応OSは、Windows 10, 11です。
  • 本製品の動作には、Pythonのインストールが必要となります。(外部モジュール含め、オフラインでのインストールにも対応しております)
  • 画面上の画像、UI要素等を画像認識する処理が含まれるため、フルHD (1920x1080pixels) の解像度のモニタの使用が必須です。(リアルタイムにコンソールのログを確認したい場合、マルチモニタでの使用をおすすめします。)
  • 本製品は自動処理プロセスの動作中、1プロセスに付き1台のPCの入出力デバイス(画面、マウス、キーボード)を専有します。自動処理を走らせている間に他の業務を行いたい場合は、複数台のマシンとソフトウェア・ライセンスが必要です。