このページでは、弊社で執筆を行った論文の全文公開を行っています。
計測テンプレートを用いた効果的な自動計測システムの開発
Efficient measurement method: Development of a System Using Measurement Templates for Orthodontic Measurement Project (2023)
(日本ビジュアルサイエンス)古賀玄義*,滝 克彦,間杉綾乃 KOGA Harumichi, TAKI Katsuhiko, MASUGI Ayano
Keywords: orthodontics; dental measurement; craniofacial measurement; image measurement; robotic process automation; process automation; cephalogram; computed tomography
原著情報: Software Vol. 2, Iss. 2 URL: https://doi.org/10.3390/software2020013
矯正歯科分野の研究プロジェクトに関わったことが動機となり,私たちは今般,X線CTから得た断層像一式を入力し,歯顎顔面計測を行う専用システムを開発した.通常,セファロ画像上の計測点を認識し,計測する作業は人の目と手により行われる.この方法は,医学的専門知識を持った矯正歯科医(以降,doctorと呼ぶ)に多くの手間を強いるという問題があり,大量のデータを処理するには困難が伴う.一方,画像認識AIを用いたアプローチでこの問題を解決する試みも近年,行われている.しかし,完全な認識結果を得るには至っておらず,結局は人による見直しと修正作業を必要としてしまう.本システムを開発するにあたり重視したコンセプトは,システム開発者(以降,engineerと呼ぶ)とdoctorからなるチーム,さらには人間とソフトウエアとの協働である.新規に考案した編集可能な計測テンプレートを用いることで,doctorによる簡便な計測点の指示と,engineerによる自動的な計測処理とが,一連の作業フローとして統合される.これによりdoctorの負担を最小限に抑えつつ,大量の画像データの計測を短期間,少人数で効率的に完遂し,500患者2500枚分の確かな計測結果を得ることができた.
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ポスト3Dイメージングのアプリケーション
Applications for post 3D Imaging (2022)
(日本ビジュアルサイエンス)滝 克彦*,古賀玄義,間杉綾乃,登丸彩子
TAKI Katsuhiko, KOGA Harumichi, MASUGI Ayano, TOMARU Ayako
Keywords: 3D reconstruction, volume rendering, image processing, porous media, fiber, composite material
3DMA(medial axis), X-ray CT, FIB SEM
原著情報: 金属加工学会会誌『まてりあ』, Vol.61, No.1, pp. 15-21 (2022).
X線CTやFIB SEMを始めとする様々なイメージング装置からは通常,連続的な断層画像一式が出力される.デジタルの三次元的な画像情報をソフトウエアを利用し,対象や目的に応じて可視化・計測・解析・評価・解釈・定量化・変換することが求められている.工業製品や材料等の分析に有用な昨今の3Dイメージング以降のアプリケーションと技術について,ソフト屋の立場で概説する.
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