Magical Merge

X線CTなどから得られた断層画像をポリュームレンダリングにより二次元/三次元的に可視化するソフトウェア 「ExFactR VR 2.2」に別売りで機能追加できるオプション製品。

機能と特徴

  • 3D 画像のマテリアル/空隙について厚み情報を算出、同時にDistance Map と呼ばれるエッジからの距離を求めて可視化、数値化できるオプション製品です。
  • さらに骨梁解析で用いられるパラメータも算出できます。
  • 厚み情報を用いて、平板状をした複雑構造を解析する用途に有効です。

Local Thickness

三次元形状の各箇所、総当たり式に内接する最大径を持つ球をフィッティングし、その直径を厚みとみなすアルゴリズムを用いています。

  • 3D画像を入力として、そのまま処理できます。
  • 不定形状、複雑構造も問題無く、処理できます。
  • 色分けするなどの可視化が容易です。

図2

  • 処理後、各画素に厚み相当の値が格納されます。
  • 画素サイズを掛け算することで、um などの単位系に換算できます。
  • それらを統計処理すると、不定形状を厚みの情報に基づいて評価することができます。

Distance Map(距離マップ)

エッジからの距離を求めて可視化、数値化できます。

  • Background と Material, Pore いずれかを分離し、処理領域のボクセルにエッジ部(表面)から順に1, 2, 3・・・と番号を振っていきます。この値は必ず整数値で、内側にいくに従って、大きな値を持ちます。
  • 内部に空隙等の空間がもし存在したら、それも表面とみなします。
  • これらを三次元的に処理します。
  • 値による色分けは任意にできます。
  • 選択した単位系に基づいて画素に換算されて値を解釈します。

Local Thickness と Distance Map の可視化およびデータ例

体積が同等で、形状が異なるもの同志を比較してみました。

厚み
表1
図6

距離マップ
表2
図7

Thickness/Bone Analysis 厚み・骨解析

  • 骨梁解析で用いられるパラメータも算出します。
  • 厚み情報を用いて、平板状や複雑な構造を解析する用途に有効です。

Thickness 可視化データ
図6
Material の厚み情報が0 ~ 255 の整数値で直接、出力されたボリュームデータ

Distance Map 可視化データ
図6
Pore のDistance Map を6Seg 形式で出力したボリュームデータ

集計された統計値データ群

11の統計値が出力されます。この他に、厚みと距離全部の数値情報を得ることができます。これらはグラフ等を作りたい場合にお使いいただけます。